鉄道のストック活用策として、貨物線がにわかに注目を集めている。東日本旅客鉄道(JR東日本)が8月に発表した羽田空港アクセス線は、休止中の貨物線を整備して空港と都心を結ぶ。同社が2015年春に開業予定の上野東京ラインや01年開業の湘南新宿ラインも、貨物や回送のための路線を活用したものだ。 ほかにも小岩と金町を結ぶ新金貨物線、小岩と越中島を結ぶ越中島支線など、都内には現役の貨物線が複数、存在する。王子から北に延びる北王子支線は7月に廃止されたばかり。これらは今後どうなるのか、写真を中心にみてみる。 原宿駅に進入する山手線内回り電車(左)と、山手貨物線を走る湘南新宿ライン(特別快速小田原行き)の電車。顔つきは異なるがともにE231系。三角の白い建物は「宮廷ホーム」の上屋。山手貨物線は山手線を“線増”するかたちでつくられたが、次第に貨物列車は郊外を環状で結ぶ武蔵野線を走るようになる。その後に駅や軌