二〇二〇年東京五輪・パラリンピックを契機に、稲城市が「自転車のまち」を掲げて観光振興に乗り出す。自転車のロードレース競技のコースが市内を通ることがほぼ確実で、市は「五輪のレガシー(遺産)を生かしてサイクリストを呼び込みたい」としている。 (栗原淳) 五輪のロードレースは公道などをコースとし、男子が二百キロ以上、女子が百キロ以上の長距離を走ってタイムを競う自転車版のマラソン。東京五輪の招致段階で招致委員会と都が準備した会場図では、稲城、多摩両市の丘陵地を抜け、多摩川対岸の府中市の市街地などを走る周回コースが含まれている。