意外に思われるかもしれませんが、部屋を暖房する器具の中で最も省エネになるのは、エアコンです。 石油ストーブ、ガスファンヒーター、オイルヒーター、床暖房などの暖房器具は、いずれもエネルギーを熱に変換して使っていますから、燃料が持っているエネルギー以上に熱を生み出すことはできません。ところが、エアコンは電気を熱に変えている装置ではなく、屋外の熱を屋内に送り込む機能を果たしているため、電気が持っているエネルギーの3倍から6倍も暖めることができるのです。 同じだけの暖房をする場合、石油ストーブからエアコンに変えると二酸化炭素排出量は約6割に、ガスストーブからエアコンに変えると約8割(2割減)になります。 エアコンの暖房の最大出力は、7〜9kWに達しています。これは石油ファンヒーターや、ガスファンヒーターよりも大きな能力です。