■ラ・スモーキング~くつろぎのウェア~ 1870年代の初め、ヨーロッパにはスモーキング・ジャケットと呼ばれるウェアが流行しました。これは、燕尾服の裾をカットしたジャケットで、襟は幅広のショール・カラー、袖口は折り返しのデザインで、共にキルティングの拝絹を施したものです。 本来、このジャケットは英国の紳士が部屋の中で煙草を吸い、くつろぐ時に着るウェアとして作られました。やがて、高級賭博場において、上流階級の人々の間でも着られるようになり、「ラ・スモーキング(喫煙服)」と言う名で親しまれ、認知されるようになっていきます。 ■カウズ・ジャケットへの発展当時の英国皇太子、エドワード7世は「ラ・スモーキング」をいたく気に入り、イギリス南部の高級リゾート地、ワイド島カウズにも持ち込みました。島の名にちなみ、「カウズ・ジャケット」とも言われ、ついには、夜間の準礼服(現在では正礼服)として、公認されるよう
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