さきほど息子が無事に産まれた。 計画では今日から妻が入院する予定だったが、昨夜時点で破水をしてしまい、緊急で手術をする運びとなったのだ。もともと帝王切開をすることは決まっていたものの、一日前になったことでドタバタでの出産となった。 コロナ状況下なので私は病院へはもちろん、実家のある九州へも行けていない。そのため連絡をもらった深夜から朝方まで、スマホを顔のそばにおいて、ベッドの上でただただソワソワとしていた。何もできないが、寝るに寝られない。 でも母子ともに健康で出産を終えてくれたので、それ以上は何も望まない。病院に付き添ったお義母さんは10分間だけ赤ちゃんとの面会ができたようで、写真や動画をたくさん送ってくれた。 それを見て、初めて実感がこみ上がってきた。小さなベッドの上にちょこんと横になっている我が息子。眩しそうに目をこすり、あくびをしては微かな声をもらしていた。まるで子犬のような、高音