最近読んだ建築関係の新書レビューです。たまには建築関連の話題もしないとなあと思って。 スポンサードリンク ・幻冬舎新書 403 『ショッピングモールから考える ユートピア・バックヤード・未来都市 』 東浩紀、大山顕 77点 『動物化するポストモダン』で一世を風靡した硬派の社会思想家と、「工場萌え」ブームの火付け役でもあるデイリーポータル系のライター。そんな生きている世界が違うかのような2人による、ショッピングモールをテーマにした対談集なのだが、見事に都市文明批評として確立している。ショッピングモールはイスラム起源だとか、ふざけているようでいて次々と確信を突いてくるセンテンスが飛び出してくる様はスリリングですらある。内に閉じた建築批評界からは無視されているショッピングモールなるものが、実情として今の世界で最も求められている建築である事実には、そろそろ見ないふりをしている場合ではないと思うのだ