メディアに携わる企業のオフィスは、どこも綺麗で、独創的なデザインをしている。 LINE株式会社しかり、講談社しかり、KADOKAWAしかり。編集者さんと相談するべく、それらのオフィスを訪問するたび、田舎者の私は少し気圧された気持ちになりつつも「すっげぇオフィスだなぁ……」と驚くことになる。 オフィスのつくりに気を配っているのは大企業ばかりではない。オフィスシェアリングしている小さな会社の担当さんに会いに行った時も、間取りや壁紙の色遣い、人が集まる場所の机や椅子の配置に工夫の跡がみてとれた。 なぜメディア企業は、オフィスの改築にお金をかけるのだろう? 巨大メディア企業の場合は、対外的な「ハッタリ」という意味合いもあるかもしれない。 ブランドイメージを維持する一環として、社屋の外側やエントランスだけでなく、オフィス内部も磨き上げておく……というのはあってもおかしくない。 とはいえ企業たるもの、