お久しぶりです。無事に博士課程の進級試験(qualifying exam)を通過しましたので、ようやく長かった二年間のコースワーク期間が終わりました。まだ口頭試験がありますが、これからやっと研究に集中できるフェーズに入ります。同時に時間にも余裕ができてきたので、ブログ活動を再開します。 さて、今回は媒介分析("causal" mediation analysis)に関してまとめます。なぜ"causal"と強調しているのかは後ほどわかると思います。 これまでデータを用いた統計的因果推論について何個か記事を書いてきました。例えば、ある薬Aが病気Yに対して本当に効果があるのかどうかをどのように統計的に検討するかという話でした。 1.因果推論入門・データから因果関係が言えなくなる主な原因について 2.反事実モデル(Counterfactual model)の考え方の導入と実際のケース(受動喫煙の健
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