気象庁の青木元・地震津波監視課長は28日、熊本県熊本地方で14日夜に最大震度7の地震が起きてから2週間がたったことを受けて記者会見した。 青木課長は「地震の発生頻度は当初に比べれば減ったが、28日も震度3や4の地震を観測し、活発に続いている。当分の間、最大震度6弱程度の地震に十分注意してほしい」と述べた。 熊本・阿蘇地方と大分県中・西部では14日夜以降、震度1以上の地震が28日朝までに1000回を超えた。青木課長は「(2004年の)新潟県中越地震で震度1以上の地震が1000回になったのは1年くらいたってから。それに比べれば非常に活発だ」と説明した。昨年、全国で起きた震度1以上の地震は約1800回だった。 28日は最大震度4の地震が午後6時までに熊本地方で2回、有明海で1回発生。いずれもこれまでの地震活動域の範囲内だった。阿蘇山の状況に変化は見られないという。
熊本地震の発生後、県内の宿泊施設では観光客や修学旅行を予定していた学校から予約のキャンセルが相次ぐなど、観光への影響が出始めている。影響は5月の大型連休まで続くとみられ、関係者は観光への打撃の長期化を懸念する。【大平明日香】 島原半島の3市にある観光協会によると、地震後、ツアーや宿泊施設への予約のキャンセルや問い合わせが増えている。続く余震への不安だけでなく、熊本から島原半島にフェリーで渡る行程のツアーも多く、フェリーの欠航で来られなくなった客がいるという。南島原ひまわり観光協会によると、4月下旬に修学旅行を予定していた近畿・四国地方の中学7校が延期を決めた。5月の大型連休… この記事は有料記事です。 残り438文字(全文729文字)
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