新型コロナウイルスによる感染被害が厳しいイタリアで、少なくとも50人の司祭が死亡している。そうした中、自分より若い患者にと人工呼吸器を譲った72歳の神父が亡くなったという話がソーシャルメディアなどで広く共有されていたが、神父の友人たちは、死亡した神父が人工呼吸器を譲った事実はないと情報を否定した。 ジュゼッペ・ベラルデッリ神父は、イタリア北部ロンバルディア州ベルガモ司教区にあるカスニーゴの町で司祭長を務めていた。以前から呼吸器系の病気を患っており、ローヴェレの病院で亡くなったという。 25日までの現地報道などで、ベラルデッリ神父に信者たちが人工呼吸器を寄付し、神父がこの呼吸器を若い患者に譲ったと伝えられ、BBCもこれを引用して報道した。しかし、カスニーゴ司教区でベラルデッリ神父の同僚だったジュゼッペ・フォレスティ氏は、神父が若者に呼吸器を譲ったという話は「フェイク」だとして、神父は基礎疾患
【AFP=時事】米ロサンゼルスのエリック・ガルセッティ(Eric Garcetti)市長は24日、10代の子どもが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で死亡したと発表した。新型ウイルスで重症化することは少ない子どもの死亡が米国で明らかになったのは初めて。 【図解】新型コロナウイルス、現在の感染者・死者数(25日午前4時時点) 死亡した子どもはロサンゼルスのすぐ北にあるランカスター(Lancaster)出身。性別や詳しい身元は明らかにされていない。発表の数時間前に保健当局から死亡の報告があり、発症前の健康状態は良好だったという。 ガルセッティ市長は、「若い人たちに、あなたたちもこの病気にかかる可能性があると伝えたい。あなたたちの行動次第で人の命が救われたり、あるいは奪われたりすることがあり得る。それはあなた自身の命かもしれない」と述べた。 ロサンゼルス郡保健当局のバーバラ・フェラー(
タイの格闘技「ムエタイ」の競技場で、新型コロナウイルスの集団感染が起きた。感染者は23日時点で128人とタイ全体の約2割に上り、新たな感染の火種となっている。当局は首都の競技場やジム、会議場などの閉鎖に踏み切った。 【地図】一目でわかる国内の感染広がり 集団感染が起きたのは、首都バンコクの競技場ルンピニ・ボクシングスタジアム。6日午後に約10試合があり、観客ら数千人でごった返した。試合後、選手のほか、トレーナーや試合進行役の俳優、観戦した軍高官らが次々と発症した。 ムエタイは隠れた賭けの対象にもなっていて、競技場では熱気がこもり、濃厚接触が避けられない。観客が他の競技場を訪ねたり、職場や自宅に戻ったりして、さらに感染が広がったとみられている。 タイでは23日時点で721人の感染が確認され、1週間前の約5倍に急増。首都近郊では今月中旬以降、人が集まる競技場や市場、娯楽施設などが次々に閉鎖され
インターネット掲示板「2ちゃんねる」開設者・西村博之(ひろゆき)氏が23日、自身のツイッターを更新。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急経済対策として国民への現金や商品券の支給のほか、外食や旅行代金の一部を国が助成することを検討していることに「バカなの?」と私見をつづった。 【写真】ホリエモン、鳩山元首相に「つかよ、お前よ…政権の中枢にいたろ?」 西村氏はこの問題に関するネット記事をツイッターに貼り付けた上で「各国は、感染者を増やさないように、レストランを閉鎖したり、移動を制限しています。日本政府は、外食や旅行をするとお金が貰えるキャンペーンを始めるそうです」とツイート。 続けて「バカなの?ねぇ、バカなの?」とつづった。ひろゆき氏の辛らつなつぶやきに対し、フォロワーからは「普通に考えて国内感染が収束してきた後のことだと思いますよ?」「もっと今すぐ至急に話し合わなければならないことが山積み
新型コロナウイルスの影響で公演を中止していた宝塚歌劇団が22日、東京宝塚劇場で公演を再開し、雪組公演「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」が午前11時に開幕した。公演を見たファンは、取材に対し、「いつもより拍手が大きかった気がする」と場内の様子を伝えた。 【写真】出待ちは禁止…警備員がプラカードを持ち解散を呼びかける 都内に住む10代の女性によると、公演の最後に雪組トップスターの望海風斗が「本当に皆さんせっかく楽しみにしていた公演が中止になってしまい、申し訳ありません。まだ(コロナウイルスの)感染が拡大しているので注意してください」とファンにあいさつ。会場はほぼ満員で、スタッフをはじめ、ほとんどの人がマスクをしていたという。 感染防止策として、入り口にはサーモグラフィーを設置、消毒液はトイレなど各地に置かれた。また、会場内での飲食は禁止に。終演後は混雑緩和のため、いくつ
【記者:Erica Di Blasi】 新型コロナウイルス対応で病床不足がこれ以上深刻化すれば、80歳以上の患者や元から健康状態が悪い患者には集中治療を受けさせない──イタリア北部ピエモンテ州トリノの危機管理チームが作成した治療の実施要綱案を英紙テレグラフが入手した。医師らは集中治療を受けられない患者を事実上、死なせることになるのではないかと危惧している。 新型コロナウイルスの一大流行地となっている伊ピエモンテ州の市民保護局が作成したこの要綱案では、病床が十分でない場合にどの患者に集中治療を施し、どの患者に集中治療を施さないかを定めている。イタリアでは新型コロナウイルスの感染拡大が続いており、集中治療室が不足している背景がある。 要綱案は「緊急事態下の集中治療へのアクセス基準」を、「年齢80歳未満またはチャールソン併存疾患指数(患者が持つ他の疾患をスコア化する指標)の5ポイント未満」として
新型コロナウイルスの感染拡大を理由に東京オリンピック(五輪)・パラリンピックが中止となった場合、大会組織委員会が定める観戦チケットの購入・利用規約上、払い戻しはできない見通しになっていることが18日、大会関係者への取材でわかった。 【写真】最高金額は30万円の観戦チケット 組織委は規約で「当法人が東京2020チケット規約に定められた義務を履行できなかった場合に、その原因が不可抗力による場合には、当法人はその不履行について責任を負いません」と明記している。 そして、「不可抗力」について、「天災、戦争、暴動、反乱、内乱、テロ、火災、爆発、洪水、盗難、害意による損害、ストライキ、立入制限、天候、第三者による差止行為、国防、公衆衛生に関わる緊急事態、国または地方公共団体の行為または規制など、当法人のコントロールの及ばないあらゆる原因をいいます」と定めている。大会関係者によると、新型コロナウイルスが
新型コロナウイルスに感染し「ウイルスをばらまく」などといって、飲食店を訪れた愛知県蒲郡市の男性が18日午後、入院先の病院で死亡しました。 愛知県蒲郡市の50代の男性は、3月4日新型コロナウイルスに感染したことを知りながら、「ウイルスをばらまく」と家族に言って、市内のフィリピンパブを訪れ、警察が駆け付ける騒ぎになっていました。 捜査関係者などによりますと、男性はその後県内の病院で入院していましたが、意識不明の重体となり、18日午後1時ごろに死亡が確認されました。男性には持病があったということです。 フィリピンパブでは、男性を接客した店員とは別の女性店員の感染が確認され、店は現在も営業を取りやめています。 この問題を巡っては、店のオーナーが警察に被害届を提出し、警察は業務妨害の疑いで捜査を進めていました。
新型コロナ感染防止で中止・延期は1550公演、損害額は450億円に 超党派議連およびエンタメ業界が今後に向け議論 新型コロナウィルス感染拡大の防止を目的に、イベントの中止・延期を続けている現状に対し、ライブ・エンタテインメントに関する超党派議員連盟は3月17日、衆議院第一議員会館にて、「新型コロナウィルスからライブ・エンタテインメントを守る超党派議員の会」を開催。同会に出席したエンタテインメント業界からは自粛からおよそ3週間が経過するなかでの推計損害額等の現状が報告された。 【写真】新型コロナ対策…安倍首相、消費減税を提案 会の冒頭、「超党派チケット高額転売問題対策議員連盟」共同代表でもある衆議院議員・石破茂氏より、「国民の健康を守ることが最も大切なことですが、このまま行ったらライブ・エンタテインメント業界の生活が成り立たない。我々はそのために何をしなければならないか、その答えを出さなけれ
新型コロナウイルス騒動の余波で、感染症と一見関係ない商品、中でもトイレットペーパーの買い占めが世間を騒がせている。Twitter上での「次はトイレットペーパーとティッシュペーパーが品薄に」「製造元が中国だから」などといった、2月末頃に出た無根拠なデマツイートがその一端とされている。 【トイレットペーパー報道の過熱示すグラフ】 ただ、買い占め騒動は「SNSや口コミのデマ」だけが原因ではないようだ。例えば、買いだめを行った人へのアンケート調査では、大半が「デマだと分かっていて買い占めに走った」という結果が出ている。 マスクと違って新型コロナの対策になると思えないトイレットペーパーの買い占めが、それでも発生するのはなぜか。デマだけでなく、そもそもこの問題を伝えるメディアの報道が果たした「効果」について、独自データ分析や専門家の解説で迫った。 まず、Web上でどんなテーマの記事がどの程度の量流れて
東京都は12日、新型コロナウイルス病原体検査の実施日別状況(東京都健康安全研究センター実施分)の速報値を公表した。1月24日から3月10日までの検査実施数(検体数)は2491検体だった。4日から10日までの1週間の検査実施数は前週比6検体減の615検体。8日は実施数がゼロだった。【新井哉】 都によると、検査を実施した2491検体のうち、中国湖北省武漢市からのチャーター機の帰国者やクルーズ船の乗客などを除いた「都内発生分」は1824検体(疑い例検査1177検体、接触者調査442検体、陰性確認205検体)だった。検査を行った1321人のうち、陽性者は73人(都内発生分)で、その内訳は、入院中が49人、退院が22人、死亡が2人となっている。 厚生労働省が公表した都道府県別の1日当たりのPCR検査実施可能件数(7日時点、地方衛生研究所の件数を集計)によると、東京都の実施可能件数は125件で、同じ首
(CNN) 米格安航空会社ジェットブルーは12日、新型コロナウイルスの検査結果待ちの状態で搭乗し、着陸後に陽性反応の通知を受けたと申し出た乗客について、今後の搭乗を禁止したことを明らかにした。 【映像】飛行中の翼にネコ、パイロットが見つけた瞬間 この乗客はニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港を出発して、11日夜にフロリダ州ウェストパームビーチに到着した。検査結果待ちの状態であることはジェットブルー側に一切明かしていなかった。 ニューヨーク・ニュージャージー港湾当局によると、着陸直後に男性から乗務員に陽性の通知を受けたとの報告があり、当局はただちに監視カメラの映像を基に洗浄を開始。搭乗ゲートや保安検査場、チェックインカウンター、売店、エレベーター、トイレなど、男性が利用した場所を洗浄した。 ジェットブルーは声明で、この夜の出来事について「乗員、乗客、連邦及び自治体の当局者を、簡単に避け
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く