皆既と前後の月食の合成写真=(右から)10日午後10時14分、同11時25分、11日午前0時40分、甲府市 月が地球の影にすっぽりと入る皆既月食が10日深夜、日本列島全域で起きた。 月は午後9時45分から南東の空で欠け始め、午後11時5分から12時前まで全て隠れる皆既状態となり、火星のような赤い月が見られた。皆既は約50分間継続した。 国立天文台によると、今回は欠け始めから終わりまで、全ての経過が日本の上空で起き、2000年7月以来の好条件だったという。 月食は、太陽と地球、月が一直線に並んだときに起きる。地球の大気がレンズの役割をするため、月は影に入っても真っ暗にはならず、明るいオレンジ色から黒っぽい色まで、条件によりさまざまな色になる。月の石など大量紛失 NASA、ずさん管理発覚