第一部 アントワープ・ファッションの揺籃期 ゲスト:ヒェールト・ブリュロート コーディネーター:高木陽子(文化女子大学教授/本展監修者) 高木:コーディネーターの高木です。オープニングトーク「アントワープを語る」を始めたいと思います。 アントワープ・ファッションは、約25年前に突如ファッション界に出現し、パリを中心とした既製服の生産と流通の仕組みに揺さぶりをかけました。 アントワープ・ファッションとは何であったかを概観するために、本展覧会では、第一部にデザイナーのほぼ全員が卒業しているアントワープ王立アカデミーの教育成果を展示し、第二部にはいかにアントワープ・シックスとメゾン・マルタン・マルジェラが誕生したか、第三部は、引き続き世に出ていった次世代デザイナーたちを、各デザイナーの象徴的な作品で紹介します。 さらに、スタイリスト、メイク、グラフィックデザイナー、カメラマンなどのクリエーターと