「さようなら、スペイン!」から「こんにちは、スペイン!」へ。2年半のご無沙汰でした。帰ってきた途端、セビージャがUEFAカップで敗退。フェネルバフチェとチャンピオンズリーグ(CL)の決勝トーナメントを戦っていた昨年の今ごろとは、チーム状態が大違い。 今季はリーグ3位(第24節終了時)、前半戦の勝ち点はファンデ・ラモス時代のクラブ記録を塗り替えるもの。コパ・デルレイ(国王杯)では準決勝進出など、一見、強い。が、実はヒメネス監督の辞任を求める声が鳴り止まないほど、弱い――セビージャの苦しみはシーズン終了まで続くだろうから、また書く機会もあるだろう。今回は1人の選手に絞った話にしたい。日本にいたころから気になっていたディエゴ・カペルについてだ。 右のヘスス・ナバスと並ぶ、看板のサイド攻撃を担う左ウインガー。昨季のCLで大活躍し、昨年8月にはフル代表デビューを果たした弱冠21歳の新星だ。今季は