「マルちゃん正麺」の大ヒットで盛り上がった袋めん市場で、新たなバトルが勃発している。大手メーカーがこぞって「袋うどん」を投入しているのだ。 火付け役となった東洋水産の「マルちゃん製麺 うどん」に始まり、「日清のどん兵衛 生うどん食感」(日清食品)、「熟練屋 うどん」(テーブルマーク)など、すでにヒットを記録している商品も少なくない。 この一連の“袋めんブーム”について、インスタントめん研究家の大山即席斎氏が解説する。 「1990年代、2000年代と袋めん業界はカップめんに押されていて、CMの量もカップめんに比べると圧倒的に少なかった。しかし一昨年、『マルちゃん正麺』のCMに大物俳優の役所広司さんが起用された。メーカーの力の入れ具合がわかるというものです。新たに発売された各商品はゆでるとすぐにほぐれ、特にマルちゃん正麺はめんがお湯の中で踊りだす。そして、食感はこれまでの商品とはまったく