効果とは、なにか別の結果を引き起こす現象がはっきり目に見えることをいうが、どうしてそうなるのか、完全に理解されているわけではない。どうしてチェリオスはミルクを入れたボウルの縁に集まるのか、なぜブラジルナッツは入れ物の上部にかたよるのか、どうして人はいつもすべてにおいて自分が正しいと信じるのか、なぜシャワーカーテンが体に張りつくのか、それらを科学的、心理学的に見ていくことにしよう。
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理化学研究所(理研)は4月19日、哺乳類の子どもが親に運ばれる際にリラックスする「輸送反応」の仕組みの一端を、ヒトとマウスを用いて科学的に証明したと発表した。 同成果は、理研脳科学総合研究センター 黒田親和性社会行動研究ユニットのGianluca Esposito国際特別研究員と吉田さちね研究員、黒田公美ユニットリーダーらと、精神疾患動態研究チーム、トレント大学、麻布大学、埼玉県立小児医療センター、国立精神・神経医療センター、順天堂大学などによるもの。詳細は米国の科学雑誌「Current Biology」オンライン版に掲載されたほか、5月6日号にも掲載される予定。 哺乳類の赤ちゃんは未熟な状態で生まれ、親の手により子育てを受けて成長するため、親は子を守り、哺乳や保温といった「子育て行動」に必要な神経回路を備えている。また、子どもも親を覚え、慕って後を追い、泣くことで意思を伝えるなど、さまざ
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