世界最古のピラミッドといえば、紀元前2700年に建てられたとされる古代エジプト第3王朝時代の「ジェセル王のピラミッド」だ。階段ピラミッドとしてはもっとも古く、これよりも以前に同様の建物があったかどうかは定かではない。 しかし最近東欧のある国で、それをさらに遡る古いピラミッドが存在するとの情報がある。その国とは、ボスニア・ヘルツェゴビナだ。関係者の話では1万2000年前に建てられたピラミッドだという。つまり紀元前1万年ということになるだろう。歴史的に見れば、中石器時代ということになるのだが、果たして本当なのだろうか? これは同国中央に位置する、人口1万7000人の小さな町「ヴィスコ」に存在する。地元のアマチュア考古学者は、町にある小さな丘をピラミッドであると主張しているのだ。三角形に切り立った丘は、たしかにピラミッドと言えなくもないのだが、外観だけではその信憑性を疑わざるを得ない。 しかし、