ジャンル:極道小説 浅田次郎さんと言えば、直木賞受賞作「鉄道員」以来、『平成の泣かせ屋』と呼ばれたりしていますが、「蒼穹の昴」に代表されるような歴史小説も素晴らしいと思います。 …が、しかし! 何と言っても外せないのは、デビュー作の流れを汲むピカレスク小説(極道小説?)です! これを書いて浅田次郎さんの隣に並ぶ人は、現代には居ないのでは…と私は思います。 その浅田次郎さんのピカレスク小説の中でも、私の一番のお気に入りがこの「プリズンホテル」シリーズです。春夏秋冬という4部作です。出版された当時、紙の本で購入したのですが、度重なる引越しで行方不明になってしまったため、Kindleで買い直しました。電子書籍の良いところは、一度購入した本は、例え間違って削除してしまっても、その後は無料でダウンロードできるところだと改めて感じます。お気に入りの本は、何度でもいつでも読み返せるという安心感。 さて、