Last updated 2008-09-22 「が」の存在から「で」の存在学へ9月20日に授賞式が行われた第4回織部賞にて企業で唯一、織部賞を受賞した「無印良品」。アイデンティティが叫ばれる時代に、個性の「が」から逸脱した「で」の存在学を貫く姿勢が受賞した理由だ。 2003年9月27日、その無印良品がシンポジウムを開催するというので草月ホールへとさっそく出向いた。株主としてもこれからの方向性を知ることは必要だろう。 以下、パネリストである杉本貴志(インテリアデザイナー)・原研哉(グラフィックデザイナー)・深澤直人(プロダクトデザイナー)の話で興味深い点をまとめてみた。 スタイル販売開店当時は、オイルショックの影響とも重なってしまったが、一貫したコンセプトが受け入れられた。そのコンセプトは今でも貫かれている。店舗のデザインがそれだ。杉本がデザインした空間は、昔のものと現在のも