メールよりもカジュアルなコミュニケーションで業務を進められ、ファイルの共有も簡単。電話や対面でのコミュニケーションと異なり、発言や指示の内容が記録として残るといったメリットから、普及している「Slack」や「ChatWork」などのビジネスチャットツール。 フリーランスなど外部の人間や組織と一緒に仕事をする機会が多い職場や、リモートワークを導入する企業では、ほとんど不可欠なコミュニケーションツールとなりつつあり、実際に活用している人も多いだろう。 しかし、現代のビジネスが求めるスピードや柔軟性、業務効率に追随することが個人の幸せにつながるかは別問題。今回はビジネスチャットがひとつの原因となって、ブラックな働き方が加速したケースを紹介しよう。 台湾出身の陳さん(仮名・26歳・女性)は4年制大学を卒業後、日本のインスタグラムなどのSNSマーケティング関連会社に就職した。 当初はやりがいのある業