先日、大手旅行代理店の方の話を聞く機会がありました。旅行代理店が直面しているビジネスモデルの変化に対応するため、さまざまな取り組みを行っている中で「エコツアー」にも力を入れているという内容でした。話は理路整然としていて、参考になることも多かったのですが、どこか釈然としないものがありました。慰安旅行などで儲かった温泉旅館を古いビジネスモデルとして変革を求めたり、地域を活性化するために努力していたりするのは良いのですが、話をしている旅行代理店そのものが、変化に対応できていない、そんな気がしたのです。 旅行意識の変化とエコツアー(講演の主な内容) 日本人の旅行は、かつては職場の慰安旅行や地域の懇親旅行などの大規模なツアーやパッケージ旅行が多かったが、個人や小グループによる旅行が増えている。旅行代理店は、フル装備の温泉旅館にお客を詰め込んで、館内のカラオケやスナックで楽しませて、お土産も買ってもら