政府・与党は、中国の習近平(シージンピン)国家主席が掲げる公衆トイレの美化運動「トイレ革命」を民間と連携して支援する方針を固めた。 日本の高い技術力が生んだ温水洗浄便座付きトイレを活用し、日中関係改善の一助として「トイレ外交」を展開したい考えだ。 中国では現在、習氏の号令の下、観光地を中心に公衆トイレの改善を図っている。中国の公衆トイレには仕切りがないほか、用を足す際、隣の人と顔を合わせることから「ニーハオ(こんにちは)トイレ」と呼ばれるなど悪臭や不衛生さが指摘され、外国人観光客には敬遠されてきた。 一方、日本で進化した温水洗浄便座付きトイレは、日本を訪れた中国人観光客の「爆買い」で話題を集めるなど、海外からの人気が高いという。