経口薬が期待される理由コロナ病棟ではどちらかといえば点滴による治療が行われていることが多いです。静脈点滴のルートは、腕に針を刺して、そこに点滴製剤をつなぎ、血管の中に薬剤が滴下されているか確認します。そのぶん医療従事者の人手が必要になります。抗体カクテル療法についても、海外のように皮下注射で投与できればよいのですが、現状静脈点滴のルートを確保しなければいけません。 経口薬の新型コロナ治療薬が普及すれば、多くの患者さんが自宅で治療できるため、医療逼迫の軽減につながるかもしれません。また、早期治療によって重症化を防ぐことができるかもしれません。そのため、現在軽症例に対する経口薬が期待されているのです(図1)。 図1. 新型コロナの治療薬(筆者作成) 臨床試験がすすむ軽症者向け経口薬現在臨床試験がすすめられている経口抗ウイルス薬はたくさんあります。特にメルク社のモルヌピラビルとロシュ社のAT-5
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