横塚:ドイツが掲げている「Industrie4.0(インダストリー4.0、第4次産業革命)」など、そうした可能性を強く感じる取り組みです。 インダストリー4.0では、情報通信技術によって、工場内だけでなく工場外のものやサービスと連携することで、新たな価値を生み出したり、社会の課題の解決につなげたりしていこうとしています。 まさに、仕組みを作り上げる取り組みです。例えば、ソフトウエアを駆使して、顧客の要求に合わせて徹底してカスタマイズしたものを、生産性を2倍に向上しながら、在庫を持たずに、それでも、顧客の欲しい時に提供できるといったことを目指します。 田中:顧客のほとんどの要望は、ITを使えば実現できる時代ですから。 横塚:従来は、カスタマイズというと、余計なコストが発生するために敬遠されがちでしたが、ソフトウエアを使って、余計なコストを抑えながら、生産性を高められるようになってきています。