今こそ、日本の大手電機各社は半導体技術の重要性に気付くべき:大山聡の業界スコープ(42)(2/2 ページ) 2.国内メーカーは半導体産業をどう捉えているのか? 2点目は、日本の半導体産業における民間各社の態勢である。すでに述べたように、半導体製造装置や材料の分野においては強い存在感を持ち、グローバルにビジネスを展開している日系企業がたくさんいる。しかし肝心の半導体メーカーはシェアを落とし、事業の存続すら危ぶまれる企業が多いのが現状である。 下図は、2020年の世界半導体市場を製品別に示したもので、メモリとロジックがそれぞれ27%と大きな比率を占めている。だが、日系企業の衰退はこの2分野において特に著しい。メモリでは日系企業としてキオクシアが唯一健闘しているが、株式上場の目処が立たずに苦しんでいる。ロジックではソシオネクストとルネサス エレクトロニクスが事業展開している。だが、いずれも同世界