厚生労働省は6月9日、雇用調整助成金などのオンライン受付システムで発生した不具合を巡り、個人情報の漏えいを確認したと発表した。申請を行った1社の申請書類が他の事業者からも見える状態になっていたという。 雇用調整助成金等オンライン受付システムは6月5日に運用を開始。しかし、申請を行った1社の申請書類を他の事業者10社が閲覧できる状態になっていたため、同日に稼働を停止した。 閲覧可能な状態になっていた申請書類には、会社役員2人の氏名や役職、労働者2人の氏名や出勤状況、給与、事業者の銀行口座などが記載されていた。 不具合の原因はプログラムのミス。ユーザーが申請途中にWebブラウザで前のページに戻る操作を行った際に、正しい情報ではなく、特定の事業者の情報を表示するようになっていたという。外部からの不正なアクセス記録はなく、サイバー攻撃などによるものではないとしている。 これを受け厚生労働省は6日以