銀行が融資を確約するコミットメントライン契約では期間が「364日」となっているものが多数ありました(近時は減少しました)。 コミットメント契約は、1年毎に更新されるのが一般的ですから毎年期限が1日ずつ前倒しになっていきます。例えば12月30日だったものが、翌年は12月29日が期限となるのです。 通常の当座貸越契約は、6か月後や1年後の同じ日(月末が一般的)に更新しますので、コミットメントラインのみが月中の中途半端な日に契約期限が到来するのをみると違和感を感じる銀行員や財務担当者もいるかもしれません。 この364日という契約期間はどのような理由から決められていたのでしょうか。 銀行がどのような行動原理に基づいて活動しているのかを理解する端的な例ですので、今回はこのコミットメントラインの契約期間について考察します。 コミットメントラインとは コミットメントライン契約の対象企業 適用企業 契約期
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