ニイタカヤマです。 小説の紹介です。 ぼんぼん (岩波少年文庫) 作者: 今江祥智,宇野亜喜良出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2010/07/15メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (2件) を見る 長編の児童文学です。 主人公の小学生の少年の昭和16年から終戦までのお話です。大阪が舞台です。セリフの大阪弁が柔らかく物語を包みます。 ただし物語の初めに芽生えた戦争の影がどんどん大きくなってお話を覆っていきます。 主人公は船場のええしのぼん(いいとこのおぼっちゃん)です。物語の序盤でお父さんが亡くなります。 お嬢様育ちのお母さんと主人公の男の子、中学生で気が強く頼り甲斐のあるおにいちゃんの戦時下での日々の生活が生き生きと描かれていきます。 色んな出会いと別れ、淡い恋や学校生活、疎開先での出来事、キラキラとみずみずしく描かれています。 昭和の大阪の街や疎開先での風景も