中原中也は『山羊の歌』で、こう告白する。〈酒をのみ、弱い人に毒づいた〉。これだけならまだしも、ギャンブルや女に耽溺した実父を許せなかったのが、女子プロ界を牽引してきたダンプ松本(54)。そして、この伝説の悪役(ヒール)は、ダメ親父をぶっ殺すためにレスラーを選んだと語るのだった。 *** 「とにかく酒癖が悪くてね。5歳のころ、親戚の葬儀に出かけた際のこと。酔っぱらった父が、バットを持って母を追っかけ回してた」 と凶事を振り返るのは、ダンプご本人だ。あまつさえ仕事が長く続かない彼に代わり、家計を支えたのは母親。布団に綿を詰める内職で糊口をしのいできた。 「パチンコも好きでね。それで見た目も悪くなかった父は、外に女を作って家に寄りつかないこともあった。家族でその女を訪ねて行って、ドアをノックしたらなんと父が出てきてね。家の中には赤ちゃんを抱っこした女が……。大人たちが話し合いをしている傍
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