国内最大の指定暴力団山口組から昨年8月に分裂した神戸山口組について、警察庁が兵庫県淡路市(淡路島)の関連施設を主たる事務所と認定し、各都道府県の公安委員会に通報したことが捜査関係者への取材でわかった。本拠の決定を受け、兵庫県公安委は暴力団対策法の規制対象となる指定暴力団に神戸山口組を指定する手続きを進める。 通報は17日付。18日に決定通報書を送付した。 捜査関係者によると、本拠は神戸山口組の直系団体・俠友会の事務所。神戸山口組が関係団体に出したあいさつ状や組員の名刺に「連絡先」として住所が明記され、年末年始の重要行事の会場にもなった。最高幹部の一人も事務所内が本拠だと認めたという。 県暴力団排除条例は、学校や図書館などの周囲200メートル以内に組事務所を新たに設けることを禁じるが、俠友会の事務所は禁止区域外にある。神戸山口組は中心組織・山健組(神戸市中央区)近くの関連施設に本拠を置くこと