「あんた、謝ればいいと思ってるでしょ!」 - さらさら録 わたしも、謝ればいいと思っているタイプの子供だった。 大体のケースは申し訳なさそうな顔をして「ごめんなさい。」とか「すみません。」とか言っておけば何とかなると思っていた。 そんな私の謝ることに対する考え方が変わったのは高校時代だ。 部活の先輩で、冗談を言い合える関係でいい意味で上下関係に緩いY内先輩がいらっしゃった。 Y内先輩は私が謝ると「すみませんじゃ?」と言う。 そして「済みません。」と私が答える。 「すみませんじゃ済みません。」この言葉は「謝る必要なんてね~よ。」という意味を込めた先輩なりの気遣いだった。 そして、もうひとつの意味も含まれていた。 本当に重大なミスは、すみませんでは済ますことはできない。 だから、すみませんの言葉を積み重ねるのではなく、ミスをしないだけの実力を積み重ねなければならないと。 謝る機会などつくらない