グアダルーペ島沖を泳ぐホホジロザメ。(Photograph by Mauricio Handler, National Geographic Creative) 南カリフォルニアの太平洋では、サメと人間の確執が続いている。 北米西海岸における調査で、若いホホジロザメが死亡する最大の原因が漁業であるとする論文が、学術誌「Journal of Applied Ecology」に発表された。(参考記事:「衛星で漁船を追跡、なんと海面の55%超で漁業が」) 2002年から2016年にかけて、米国カリフォルニア州南部とメキシコ西岸の沖合に生息する37匹のサメに衛星通信型タグを取り付けて追跡調査した。タグからは、それぞれの個体の位置や水温などの情報が送信される。調査期間中に追跡したサメのうち、「自然死」を遂げたのはわずかに2匹のみ(1匹は捕食、もう1匹は死因不明)。ほかは漁業が関連する死だった。 漁獲