◇単独、合築を比較検討 県立・高知市民両図書館の一体型整備のあり方を話し合う第5回基本構想検討委員会が17日、高知市であり、単独整備と合築整備の比較検討が議題に初めて上がった。事務局の県市がまとめた比較表に対し、委員は「評価が合築に甘い」などと厳しく指摘。中間報告案作成に入る第6回の同委が20日後に迫る中、議論は煮詰まらないまま終わった。 事務局は、市立追手前小跡地での合築と、シキボウ跡地(高知市秦南町1)での単独整備をした際のコスト比較を提示。敷地面積を5000平方メートルと仮定した場合、合築が単独に比べ総事業費で約25億円削減できることなどを明らかにした。 また、図書館の具体的な機能などの比較では、「合築案が優れている」を示す「◎」が23項目中6項目、「単独も合築も変わらない」の「○」が残りを占め、「単独案が優れている」の「△」はゼロ。委員は「『調査研究資料の充実』は予算をいくらかける
県立図書館と高知市立高知市民図書館の「合築」のあり方を議論する「新図書館基本構想検討委員会」(委員長=宮地弥典・前県教育委員長)が17日、第5回の会合を高知市内で開いた。2月5日に開く次回に中間報告書案が出される見込みになった。 事務局の説明では、合築した場合の新図書館の規模は、開架図書が約28万冊で、約500の閲覧席を想定。窓口業務を高知市側が担当し、県側は市町村の支援業務に力を入れる。両図書館長と利用者代表らによる調整機関も置く。 委員からは「合築でどのようなサービスが向上するのかをもっとアピールする必要がある」などの意見が出た。 委員会は2月中旬に市民から意見を聴く会を開いた上で、2月中に中間報告書をとりまとめる。(神山純一)
「合築(がっちく)という市長の意見に大いに賛同する」――。8月24日、県庁で開かれた県と高知市のトップ会談で尾崎知事は即答した。 合築とは、県立図書館と高知市立市民図書館を同じ建物内に整備することを指した造語。岡崎誠也市長が、老朽化が進む両施設の建て替え問題を打開する一手として提案したのだ。 <合築論争>は、この日から始まった。 翌日、県教委と県、市の作業部会が作成していた報告書が公表された。県立の単独整備と、市立追手前小学校の跡地に合築した場合の2種類。単独整備編が具体性を欠いていたのに対し、合築編では、単独整備に比べて施設整備費を約18億円、維持管理費や人件費などを年間1億円削減できるなどのメリットが列挙され、「合築ありき」の意図が見て取れるものだった。 県は、「県立が果たしてきた市町村の図書館支援を強化する」とも主張。県、市は9月議会で新図書館の基本構想を練る検討委員会の費用を計上し
県教委は15日、県立図書館と高知市立市民図書館を合築して一体整備を目指す新図書館内に、「こども科学館」をつくる構想のたたき台を示した。老朽化した市子ども科学図書館を新図書館に移築する方針の市側も、この日の会合で県教委の方針に同調。県と市は来年3月までに新図書館構想をまとめ、科学館の基本構想案も盛り込む考えだ。 科学館は、自然や日常生活の科学、防災などを学べ、科学者や技術者、教育者が子どもに科学的な考え方を伝える施設にする。 市内であった「子ども科学図書館・こども科学館基本構想検討委員会」の初会合で、中沢卓史県教育長が「新図書館に1フロアを継ぎ足し、県と市が連携、融合する科学館をつくれないか」と提起。委員からは「社会教育に重きを」「学校の実験のサポートも必要」などの意見が出た。 県と市は、新図書館を4階建てで延べ床面積1万3千平方メートル程度と想定。科学館の建て増し費用は、新図書館の合築によ
県と高知市の共通課題について、尾崎知事と岡崎誠也市長が話し合う「県・市連携会議」が24日、県庁であり、移設、合築(がっちく)が検討されている県立図書館と高知市立市民図書館について、市立追手前小跡地に県、市一体型の新図書館を建設する考えで合意した。 図書館建設を巡っては、県、市が書架やロビーなどを共有することで利用者の利便性を高め、建設、運営費も削減できる、と県、市一体型で整備を進める考えで一致。さらに、岡崎市長は、市民図書館に併設している点字図書館や、子ども科学図書館(同市桟橋通)も併せて移築するよう提案した。 県は25日から、新図書館のあり方について、県、市でつくる作業部会と、県教委がまとめた二つの報告書をホームページなどで公開し、県民から広く意見を募る。また、年度内に有識者らでつくる検討委を発足させ、基本構想をまとめる。 市が、財源と期待する合併特例債の期限切れとなる2014年度までに
高知市本町5丁目の高知市民図書館が3月2日から、蔵書や視聴覚資料をインターネット上で予約できるサービスを始める。パソコンや携帯電話から休館日でも予約できる。同館と春野市民図書館だけで利用できた視聴覚資料が、市内の6分館・15分室でも貸し出しと返却ができるようになる。 ネットによる予約サービスは県立図書館やいの町立図書館、土佐市立図書館がすでに導入している。 高知市民図書館(分館、分室含む)には約90万7500点の蔵書のほか、視聴覚資料としてCD約9200点やDVD約1400点などがある。ネット予約は郷土資料などの一部を除いて可能となる。 メンテナンスをする午前4時ごろから数十分間を除き、ほぼ24時間利用できる。本館・分館・分室の窓口で仮パスワードを発行してもらい、ホームページや館内の端末で正式パスワードに変更して使う。問い合わせは高知市民図書館(088・823・9451)へ。
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