本に親しんでもらおうと、1年以上休館となっている奥出雲町横田の工芸実習施設を使って、市民グループ「読書で輝くまちづくり実行委員会」が19日、移動図書館や1箱古本市などのイベント「ブックカフェOKUIZUMO」を開く。午前10時から午後4時まで。 同委員会は今年1月に結成し、図書館の必要性を訴えながら活動している。奥出雲町には横田と仁多に図書室があるが、規模が小さいという。子どもの読書環境改善に取り組む市民グループ「ポケット」が母体となった。 滋賀県東近江市の能登川図書館長だった才津原哲弘さんの講演会で、図書館が行き場のない人のための場所であり、自殺防止の役割を果たしていることに共感したのがきっかけ。代表の岩沢彩子さん(41)=同町三成=は「図書館には本の貸し出し以上の役割があり、人の居場所であることを学んだ。町にぜひほしい」と話す。 ブックカフェでは移動図書館のほか、コーヒーや地元の菓子が