正直に告白すると、先月から一ヶ月以上、女性とは全く遊んでいませんでした。女から「最近どうですか?」とか「旅行に行ってきたんだけど、お土産を渡したいの」的なLINEが飛び交うなか、徹底的な既読スルーを決め込んでは、仕事と読書に没入するという生活をしていた。自分には昔から、こういう時期があって一旦そうなってしまうと、なにも出来なくなってしまう。たとえば10代の頃ですら「ペンギンクラブ」を片手に、猿のようにマスターベーションに励んでいた日々が、いきなり終わりを告げ、半年以上もの間、純文学に傾倒していたりしていた。中高生なんてエロスの権化のごとく思われがちだが、少なくとも自分の学生生活の4分の1は小室友里ではなく、谷崎潤一郎や大江健三郎といった存在が興奮のターゲットであった。要は、これが自分の仕様である、ということが言いたい。 とはいえ「どうでもいい」と思わなくなる日々なんて、一体どうすればそんな