*ロイターUSサイトReuters Full Scopeからの抜粋です。 3月11日、巨大な地震が日本を襲った。沿岸部に破壊的な大津波が押し寄せ、核の大惨事の瀬戸際に立たされた。この大災害を取材した8人のロイターのカメラマンが現地で見た光景を語った。 東京支局カメラマン 花井亨 あまりにも大き過ぎる被害と悲しみに、どんな言葉も思い当たらない。ただ、今は母国で起きたこの現実を写すことだけに専念したい。 バンコク支局カメラマン Damir Sagolj 普通の日本人がこの大惨事に対処する様子に興味を持った。これまで色々悲劇的な出来事を取材してきたけれど、今回はまったく特別だと言うほかない。略奪は無いし食料や燃料や避難所での居場所をめぐる争いも無い。皆寒くて空腹であるにもかかわらずだ。この人たちは燃料を手に入れるために数キロもの列を作って待っている。まるで遊歩道でおしゃべりしながらアイスクリーム