アニメなどの分野では早くから日本の文化を受け入れつつも、こと音楽に関してはエンターテインメント大国であるアメリカすらも容易には受け入れないフランス社会。現状、日本人アーティストに対する評価は“ヴィジュアル系”という一部のジャンルに限られているが、それを突破口に新たなジャンルが支持されつつある。 たとえば“GARI”。日本人だと思わず寿司の付け合わせを連想してしまいそうな名前だが、これはフランスで今、一気に人気を集めている日本人のポストロック・バンドの名前なのだ。 英語と日本語を巧みにデジタル・サウンドに乗せる彼らのスタイルは、現地でもRage Against The Machineに例えられるほど。墨絵のような独特のデザインのCDジャケットも注目を集めている。音楽を含めた彼らのアート・センスは“Japaneseness”と絶賛され、ヨーロッパとアメリカ双方の影響を受けつつも、日本独特のオリ