タカラトミーの赤ちゃん向け玩具が大ヒット 成功の秘密は口コミ活用と協業戦略にあり ぐずり泣く赤ちゃんを笑顔に変える音やメロディーを奏でる小さなぬいぐるみ。数年の開発期間を経てタカラトミーが2006年7月13日に発売した「赤ちゃんけろっとスイッチ」が、けた外れの大ヒット商品となっている。合併前のトミー時代から約10年間にわたりベビー玩具事業を手がけてきたが、従来なら10万個で大ヒット。今回は2007年3月末までに25万個を販売した。 大ヒットの要因は、トミーの年次調査で母親の不満トップ2に毎年入り続けている「ぐずり泣き」に対処した初めての商品であり、徹底的に母親の身になって商品魅力の伝え方を考えて実践したことにある。テレビコマーシャルや雑誌広告は打たずに、口コミを起こす施策を次々と実行してきたのだ。口コミでじわりと火がついた商品は、けた外れの大ヒットやロングランになりやすい。 同商品の