現代文講師・出口汪インタビュー 「公道を裸で歩くようなもの」社会で損をする、論理力がない人の振る舞いとは 現代文講師・出口汪さんのインタビュー後編。 前編では、論理とは何なのかをテーマにお話を伺いました。感情のままに喋るのは赤ちゃんが泣くのと一緒。人間が社会で大勢の人と接するためには、考えを“論理”で出力しなければならないと出口さんは説きます。後編では、社会で論理力が活きる、具体的な場面について伺います。 【前編はこちら】女は感情的、男は論理的は本当なのか? 人気現代文講師に“論理力”を聞く 論理のフォームを身につける ――SNSでの炎上は、論理を身につけていない人々によって引き起こされていることが多いですよね。 出口汪さん(以下、出口):そうですね。人の話を聞かずに、価値観と違う人を見つけたら「むかつく」と自分の狭い価値観を感情的に押し付けているわけですから。 ――前編では、論理力を養う