2018年10月28日のブックマーク (1件)

  • 北海道大学、生体内に2つの生物時計が存在することを世界で初めて実証

    北海道大学の間研一名誉教授、同脳科学研究教育センターの間さと客員教授、北海道医療大学の西出真也講師の研究グループは、マウスの分子時計を構成する2 つの時計遺伝子の発現を同時に計測する技術を用いて、これらの分子時計が互いに異なる性質をもつ独立した時計であることを世界で初めて実証した。 そこで、この2つの時計遺伝子を同じ視交叉上核標を用いて、同時にリアルタイムで測定し、外部刺激に対する反応性を調べた。その結果、出生初期の細胞では、同一組織で測定したにも関わらず、Bmal1時計はPer2時計よりも速く進むことが分かった。成獣マウスの2つの時の速さには差がなかった。このことから、細胞内に2つ以上の分子時計があることが分かり、これまで知られていた様々な時間現象を複数の時計の相互作用で説明できる可能性が出てきた。 研究の進展により、生物時計が生後どのように発達していくかの解明に期待が持たれる。

    北海道大学、生体内に2つの生物時計が存在することを世界で初めて実証