介護業界では久しく「ユニットケアが推奨」されています。 「ユニットケア」を簡単に説明すると ・完全個室 ・個別ケア ・同じ入所者と同じ職員での「なじみの関係」の構築 を目指したハード面(建物や設備等)、ソフト面(人間関係等)の整備によって利用者の生活の質(QOL)を向上させようという方針になります。 定義だとか方針だけを聞いていると、本当に素晴らしい「終生楽土」「地上の楽園」のようなケアスタイルなのですが、その現実は相当厳しいものがあります。 もちろん、本当に実現すれば素晴らしいことなのでしょうが、土台や基盤や制度を工事することなく推し進めてしまったために 「砂上の楼閣」 「机上の空論」 と揶揄されている空想理論となってしまっています。 【参考記事】 『ユニットケアは「既に破綻している空想理論」である理由をわかりやすく解説』 ◆「統一した介護」との矛盾 ユニットケアは「個別ケア」を目指すも