中国オタク事情を連載している百元です。第17回は中国におけるボーカロイドの人気を振り返ってみたあれこれに関して紹介させていただきます。 中国が求めたのはボーカロイドではなく、初音ミクだった 結論から言ってしまえば、中国のボーカロイドの人気は現地で「V家」とも呼ばれている初音ミクを中心としたクリプトン系ボーカロイド+αのキャラクター人気を中心としたものだったのではないかと思われます。 初音ミクという「虚拟偶像」(バーチャルアイドル)が中国で大人気となったのは、初音ミク関連の創作物を楽しむ上で必要な前提知識が少なく、極論すればボカロ曲を聴くだけで問題なくそのジャンルにハマりファンとして楽しめたこと、また創作活動を行う上で必要とされる「知識」や「解釈」についてもそれほど高いハードルが求められなかったことなどが理由として考えられます。 ボーカロイドの人気、特に「キャラ萌え」的な方面に関しては、他の
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