僕は小さなころ本をたくさん読んでいて、誕生日プレゼントに本をねだるような子どもだった。漫画じゃなくて字の本。もちろん漫画もたくさん読んでいたけど、それ以上に字の本が好きだった。 今ではバーコード管理されるようになった図書館の本も、僕が小学生のころは貸し出しカードがあって、ボックスにまとめられている個人カードに読んだ本を記入しそれがどんどん分厚くなっていくのにワクワクしたものだ。みんながまだ1枚目のころに、自分のはもう複数枚になってるからボックスから探すのもカンタン。分厚くなっているのが僕のだ。 ジャンルにこだわりはなく、本棚の前に立って気になった本をかたっぱしから読む。小説、伝記、ジャンルにこだわりはない。タイトルの「あ~」から順番に読んだりしたこともあった。そこにある本を全部読まないと気がすまなかったのだ。 そんな中、小学生の僕が強烈に惹かれたのがロアルド・ダールの本である。初めて読んだ