「え? なに、この本屋さん、もしかして……なんか、すっごくおもしろくない!?」 スーパーの広告にアイスの特売が告知されていた。それだけの理由で降り立った、京王井の頭線浜田山駅。ふと見ると、駅前に本屋さんがある。吸い寄せられるように店内へ。一見、ふつうの本屋さん。でも棚を眺めているうちに、冒頭のような興奮がわき上がってきたのです。 90年代半ばくらいまでは、駅前や商店街には必ずといっていいほど、個人経営の「町の本屋さん」がありました。すっかり数を減らしてしまった町の本屋さんですが、だからこそ、町のすてきな本屋さんを見つけたときの喜びは大きく、「みんなに教えたい!」と気持ちは舞い上がります。 「ふつうの本屋さん」に見えるこのお店が、なぜこんなに「おもしろい!」のか? 知りたい! 後日アポをとって出直し、浜田山駅前の本屋さん――サンブックス浜田山さんの木村店長にお話をうかがってきました。 長い記