国立大学図書館長フォーラム 最初は国立情報研究所の安達淳さんより、『図書館の外から見た電子ジャーナルの価格高騰問題』について話題提供。 発表の中で、「日本人論文の世界シェアは12%、そのうち80%が海外の発行誌に掲載されている」という言葉が気になった。 これは「日本の研究業界はまだまだ後進国なみだ」ということを意味している。欧米論文誌はレベルが高く、そこに数多く掲載されることで優れた研究者としての証しを立て、国内での研究者としての地位を築くことにつながっている。 一般の製品は、かなり以前は日本製が悪くて、輸入製品(舶来品)が優れていると信じられていたが、今では日本製の方が良いか、悪くとも輸入製品と同等である。 ところが、研究論文の分野では、「国内論文誌のレベルが低く、海外論文誌のレベルが高い」と信じられているし、多くの研究者がそのつもりで論文発表を行っている。一般常識からすると、半世紀も前
「第57回国立大学図書館協会総会」なる会合が札幌で開催された。 山形大学からは石山さん、諏訪さん、小山の3人が出席。 総会の前に、司会者、会長、学長、総会世話人のそれぞれの挨拶。ずいぶん形式的。 つづいて、国立大学図書館協議会事務局から2名の議長が推薦されて、総会が始まった。 21年度の事業報告と決算報告、22年度の事業計画と予算、型どおりの総会。 休憩を挟んで、文部科学省の情報課長が所管事項の説明。主な内容は、科学技術・学術審議会での審議状況報告、今年度の関連予算と、来年度の概算要求方針の説明。 電子ジャーナル高騰問題が取り上げられた。この問題は、この業界では沢山の議論があるが、研究者や一般社会の人々にはあまり知られていない。また、具体的な対策案はない。問題に対する議論はすれど、解決方向が定まらない。 ただ1つ、「公的資金による研究をした場合には、その成果は社会に対して説明する責任がある
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