先生が足りない! 教育現場の悲鳴 公立学校の先生のお仕事は、みんなが考えるよりも、ずっとずっと難しい 佐久間亜紀 慶應義塾大学教授 「うちの学校では講師の先生がみつからず、教員一人一人に割り振られる仕事が増えて、もう大変です」 「講師がみつからなかったので、教頭先生が〇年〇組の担任になりました」 「『申し訳ないけど、先生がみつからなかった。足りない先生の分をふんばってほしい』と校長から訓話があった数日後に、30代の先生が勤務できなくなってしまいました。鬱病だそうです」 「もう教育委員会はあてにならない、だれか講師をやれそうな知り合いはいないか、って朝会で校長先生がおっしゃったんですけど、そんな人知ってたら、とっくに報告してますよね」 新学期が始まって一ヶ月。いま、あちこちの学校現場で、先生がみつからないという悲鳴にも似た声があがっている。 いったいなぜ、こんな事態になってしまったのか。 ま