【アントワープ(ベルギー北部)=工藤武人】クリスマスを目前に買い物客でにぎわっていたベルギー東部リエージュの中心部の広場は、無差別の銃乱射や手りゅう弾による攻撃で、一瞬にしてパニック状態に陥った。 英BBC放送は、事件当時、現場から約200メートル離れた所にいた地元記者の話として、「爆発が4回あった。建物の屋上から、男が市民を殺そうとしているのが見えた。男は手りゅう弾を使って自殺した」と伝えた。 AFP通信などによると、警察のヘリコプターや救急車が現場に急行する中、買い物客らは近くの商店やビルに逃げ込んだ。この日は、リエージュ中心部でクリスマス用のマーケットが開設される予定だったが、悪天候で中止になった。市職員はAFP通信に対して、「予定通りマーケットが開いていれば、もっと犠牲者の数は増えていた」と話した。