2013年7月、米国ネバタ州ラスベガス、格闘ゲーム大会「Evolution 2013(以下、EVO)」。『スーパーストリートファイターIV: アーケード エディション』や『Ultimate Marvel vs. Capcom 3』といった常連タイトルが並ぶ中、公式種目としては初めて選ばれた任天堂の作品がある。『大乱闘スマッシュブラザーズDX(以降、スマッシュブラザーズ=スマブラ)』だ。当時『スマブラ』にも競技シーンと呼べる世界があったことを知る人は、それほど多くなかったのではないだろうか。そして実は「EVO」に『スマブラDX』が参戦する10年以上前から、国内でも現代の競技シーンへ繋がる萌芽が生まれつつあった。 あらためて、『大乱闘スマッシュブラザーズ』について。1999年1月21日にNINTENDO64向けにリリースされた『ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ』を皮切りに、