「不思議の国のアリス症候群」という病気がある。 補足1:「不思議の国のアリス症候群」(Alice in Wonderland Syndrome)とは、知覚異常の一種である。 補足2:この病名は、イギリスの作家ルイス・キャロル(1832-1898)の童話『不思議の国のアリス』(1865)に由来する。 補足3:偏頭痛、てんかん、統合失調症、急性発熱状態といったときに以下のような症状が表れる。 ・自分の身体や、周囲の物体が、大きくなったり小さくなったり、変形したりして感じる。 ・身体の浮揚感や、時間感覚の異常も感じることがある。 ...といったもので、『不思議の国のアリス』の主人公アリスと酷似した症状である。 補足4:精神科医J.トッドが1955年に論文で「不思議の国のアリス症候群」として発表した。 補足5:トッド自身も、持病の偏頭痛により、「不思議の国のアリス症候群」の患者である