『私が最近弱っているのは毎日「なんとなく」食べているからかもしれない』(小倉朋子/文響社) タイトルを見て、ギクッとした。食事に対するアプローチがおろそかになっているような気がする。その所為で、なんとなく自分が「弱っている」気がしていた。タイトルの「弱っている」というのは、精神的、肉体的な面も含めての意味らしい。実際、自分が弱っているのも両方の面である。 なんとなく調子が悪い。風邪を引きやすくなった。寝つきが悪くなった……そんな「弱っている」原因が、「なんとなく」食べている所為で引き起こされていたのかもしれない。思い当たる節があり、手に取った。 『私が最近弱っているのは毎日「なんとなく」食べているからかもしれない』(小倉朋子/文響社)は、現代人が抱えている食の悩みを「気づかせ」「改善しよう」と奮い立たせてくれる一冊だ。 この著作の面白いところは、単に「食生活を大切にしよう」というだけの書籍