『風立ちぬ』のネタバレとか、シーンや演出への直接的言及を幾ばくか含みます。 別に観返したりしたわけではないのだが、富野由悠季botが下のようなツイートをしていたのを見て、走り書きしたまま放っておいた『風立ちぬ』についての述懐を、とりあえずまとめてみようかという気になった。下のツイートは、ぼくが『風立ちぬ』の面白さとして感じた異常な何かの説明であるように思える。 (『風立ちぬ』の肝は)航空映画なんです。いいじゃないですか。我々の年代はあれだったんですよ。零戦をやるってことは。— 富野由悠季bot (@tominobot) 2014, 11月 25 航空映画。 この言葉を読んで、どうしてもファーストシーンのことが思い出された。二郎少年が夢の中で、屋根の鬼瓦のところに碇泊させている飛行機に乗り込むあのシーン。二郎少年はエンジンをふかし、プロペラを回し、慎重に操縦桿を動かして、飛行機を浮揚させる。